3回首を吊ったが死ねず、姉は殺されかけ
2002年10月22日またしても更新が滞ってしまった。
というのも、ここ数日間精神的にも物理的にも大変忙しい事になっていたのだ。
まず、彼氏の他にも気になる人が出来てしまい、彼氏とこのままの関係を維持していくべきか、彼氏と別れてその人と付き合うべきなのか悩んでいた。
彼氏とは最近スタンスの相違のようなものは感じていたが、それでも、決して嫌いになった訳では無かったので、ことさら悩んだのだ。
別れ話を切り出して気になっている人と付き合う事になったら、きっと彼氏を大いに傷付けてしまう事は必須だ。
そんなこんなで頭の中がごちゃごちゃしている時に、いきなりストーンとトランス状態に入ってしまった。3日間位入りっ放しだった。
トランス状態に入っているうちに、気付けば薬を飲むのを忘れていた。薬を飲まないでナチュラルな、曇りのないフィルターの掛かっていない視界で周囲や自己の内面世界を見渡してみると、そこはとても鮮明で、新鮮な世界だった。かくして私は一切の薬を断って、1週間弱の生活を送った。
最初のうちは、「フィルターの無い世界」はとても素晴らしいものに思えた。読書意欲も湧いて来て、ねこぢる、岡崎京子、鶴見済、村上龍なんかを読み漁っていた。
ところが、徐々に本を読んだり「曇りのない」頭でものごとを考えているうちに思考過多状態(ドーパミンが出過ぎていたのだ、多分)に陥り、焦燥感が募り精神状態は荒廃していった。
常に頭痛がして、ベッドの上で頭を抱えて何か叫びながらのたうち回ったり、壁に何度も頭をぶつけて気を紛らわそうとしたり、自室と居間の間にある階段を意味もなく何度も往復したり、そんなキチガイじみた行動を繰り返していた。
何度か経験済みなので予想はついていたのだが、この後訪れるのは「鬱」しかない。案の定私は鬱状態となり、仕舞いには死ぬ事ばかり考えてしまい、始めは餓死自殺を思い立った。
動く気力が無かったのだ。食事も摂らずベッドに横になっていればいつかは死ねるだろう、これは楽でいい、と思ったのだが、ベッドのすぐ横にチョコレートの袋を発見してしまい、
「何だかなぁ。このシチュエーション、駄目だ。餓死自殺しようとしてるのに隣にチョコレートがあるのは絶対に駄目だ、無理だ」
と、変な思念に囚われ、餓死自殺を諦めチョコレートを食べた。
そして、次に思い立ったのが首吊り自殺である。
『完全自殺マニュアル』にも、「首吊りは最も優れた自殺方法だ」みたいに書いてあったし、苦しみも殆ど無いとの事だった。
で、実際に3回首を吊ってみた。
一度目は物掛けにタオルを縛って固定して吊ったが、物掛けが壁から外れ、失敗した。
2度目と3度目は衣類に付いていた綿の紐をドアノブに引っ掛けて吊ったが、どうも吊り方が悪かったらしく、予想していたよりも苦しい。なかなか死ねない。
3度目に首を吊った後、どういう訳か私の中にほんの少し残っていた理性が働いたらしく、母に「死に方ばかり考えてしまう、また首を吊ってしまいそうだ、助けて欲しい」という意味の事を電話で告げると、母は仕事をほっぽって飛んで帰って来て、私はそれ以降母の監視下に置かれた。
翌朝、目を覚ますと再び頭痛がして、気付けばまた首の吊り方ばかり考えていた。暫く悶々としていたが、再びほんの僅かに残された理性を働かせて、主治医の先生に電話をした。
先生が母とも話し合った結果、私は危うく入院させられる事になるところだった。
が、「閉鎖は嫌だ」「じーさんばーさんばっかの所は嫌だ」「ベッドにカーテンの付いていない所は嫌だ」云々とごねると、何とか入院はまぬがれた。
私は殆ど動けない状態だったので、父が病院から薬を貰って来てくれて、その大量の薬を飲みつつ自宅療養、という形になった。
薬を飲み、久々に何気なく一服すると、何故か唐突に死ぬ気が失せて来た。
その後は、薬の力もあってか嘘のように精神状態を持ち直し、翌日にはケロッとして動物園OFFに出掛けていたくらいだ。
さて、結局彼氏とはどうなったのか?というと、結果的に別れて、以前から気になっていた人と付き合う事にした。
元彼は、激昂していたが(現在もあまり気持ちは落ち着いていないようだが)最後まで私の事を好きでいてくれたようだった。私は、胸が痛い。しかし、新しい彼氏と付き合える事になった嬉しさもあり、自分でも何だか辛いのやら嬉しいのやら、現在の心境を言葉で語る事が出来ない。
以前触れた地下計画であるが、これは事実上一時停止せざるをえなくなってしまった。
裏日記(HPの「diary」から飛べます)でも既に若干触れているが、富山に住んでいる異母姉妹の姉の同棲相手が暴力男で、毎日のように酷い暴力を受けており、このままでは殺されかねないという状況なのだ。
同棲相手は長距離トラックの運転手をしているが、姉には二人の子供がいるというのにろくに生活費や養育費も入れない、という状況らしい。
姉の身が危ないので、我が家に姉とその二人の子供が住まうのは無理だが何とかして市内に移住させてあげたい。また、姉は去年子宮ガンで子宮を摘出している上、アルコール依存症で心身共にボロボロの状態だ。精神的にも既にかなり辛いところまで来ているようだし、精神・身体両面でのケアをしてあげたい。
そんなこんなで、ここ数日間姉に電話をして事情を訊き、ネットで社会福祉関連の情報や精神科等の情報を漁り、法律相談や保健婦さんに電話を掛けて細かい相談に乗って貰い、その情報を伝えたり声を聴いておこうという思いから姉に電話やメールをしたりしていた。
我が家は自営業なので、両親共に朝から晩まで忙しいし、札幌に住んでいる同じく異母姉妹の姉も仕事が忙しい為、こういった具体的な行動を起こせる人間は私しか居ないのだ。
昨日、姉が何度も繰り返し言っていた言葉の中で印象的なものがあった。
「Yちゃん(姉の名前)、パパが死んでも泣かないと思うけどママが死んだら絶対泣く。Yちゃんは住んでるとこ離れてるけどcocoやママやMちゃん(札幌の姉)の事は凄く大切に思ってるんよ。cocoがママの事守ってあげるんだよ。YちゃんやMちゃんは住んでるとこ離れてるから、一緒に居て、ママの事守ってあげられるのは今cocoしか居ないんだよ。Yちゃんとママは血は繋がってないけど、Yちゃんママの事大好きなんよ。cocoと、ママと、Yちゃんと、Mちゃんで、4人で幸せになろうな」
何だか、涙ぐんでしまいそうになった。
さて、話は変わるが今日(この日記を書いているのは23日なので厳密には昨日なのだが)はバイトを終えた後、HP更新や滞っていたメールの返事を書き、そんな時折しも以前取り寄せを頼んでおいた『PiCNiC』(岩井俊二監督・Chara&浅野忠信主演の短編映画)のDVDが入荷したとの電話が入ったので、自転車を飛ばして早速買って来た。
目当てのDVDの他にも、入手困難なビョークの「幻のデビューアルバム」が有ったのでつい買ってしまったり、ウォークマンやPCに繋いで使っていたスピーカーが壊れていたのでついでに新しいものを買ってしまったり、予想外の出費もしてしまった。
『PiCNiC』はいい。何度見ても大好きだ。私は岩井俊二ファンなのだが、『PiCNiC』は「好きな岩井作品ベスト3」の中に確実に入っている。
しかも我が家は先日テレビを買い換えたばかりで、ようやくワイド平面テレビ(しかもリモコンで左右に回転させられる)になったので、「プチ映画館」チックな気分を味わえてひときわ岩井俊二の映像美が際立って見えて、尚更良い。
しかし、劇中でのCharaの役名が「ココ」なので、自分のHNと被っている為、たまに反射的にピクッとなってしまった。
再び話は変わるが、フォト日記を始めてみた。興味とお暇のある方は、HPの「diary」から飛んでみて下さい。
というのも、ここ数日間精神的にも物理的にも大変忙しい事になっていたのだ。
まず、彼氏の他にも気になる人が出来てしまい、彼氏とこのままの関係を維持していくべきか、彼氏と別れてその人と付き合うべきなのか悩んでいた。
彼氏とは最近スタンスの相違のようなものは感じていたが、それでも、決して嫌いになった訳では無かったので、ことさら悩んだのだ。
別れ話を切り出して気になっている人と付き合う事になったら、きっと彼氏を大いに傷付けてしまう事は必須だ。
そんなこんなで頭の中がごちゃごちゃしている時に、いきなりストーンとトランス状態に入ってしまった。3日間位入りっ放しだった。
トランス状態に入っているうちに、気付けば薬を飲むのを忘れていた。薬を飲まないでナチュラルな、曇りのないフィルターの掛かっていない視界で周囲や自己の内面世界を見渡してみると、そこはとても鮮明で、新鮮な世界だった。かくして私は一切の薬を断って、1週間弱の生活を送った。
最初のうちは、「フィルターの無い世界」はとても素晴らしいものに思えた。読書意欲も湧いて来て、ねこぢる、岡崎京子、鶴見済、村上龍なんかを読み漁っていた。
ところが、徐々に本を読んだり「曇りのない」頭でものごとを考えているうちに思考過多状態(ドーパミンが出過ぎていたのだ、多分)に陥り、焦燥感が募り精神状態は荒廃していった。
常に頭痛がして、ベッドの上で頭を抱えて何か叫びながらのたうち回ったり、壁に何度も頭をぶつけて気を紛らわそうとしたり、自室と居間の間にある階段を意味もなく何度も往復したり、そんなキチガイじみた行動を繰り返していた。
何度か経験済みなので予想はついていたのだが、この後訪れるのは「鬱」しかない。案の定私は鬱状態となり、仕舞いには死ぬ事ばかり考えてしまい、始めは餓死自殺を思い立った。
動く気力が無かったのだ。食事も摂らずベッドに横になっていればいつかは死ねるだろう、これは楽でいい、と思ったのだが、ベッドのすぐ横にチョコレートの袋を発見してしまい、
「何だかなぁ。このシチュエーション、駄目だ。餓死自殺しようとしてるのに隣にチョコレートがあるのは絶対に駄目だ、無理だ」
と、変な思念に囚われ、餓死自殺を諦めチョコレートを食べた。
そして、次に思い立ったのが首吊り自殺である。
『完全自殺マニュアル』にも、「首吊りは最も優れた自殺方法だ」みたいに書いてあったし、苦しみも殆ど無いとの事だった。
で、実際に3回首を吊ってみた。
一度目は物掛けにタオルを縛って固定して吊ったが、物掛けが壁から外れ、失敗した。
2度目と3度目は衣類に付いていた綿の紐をドアノブに引っ掛けて吊ったが、どうも吊り方が悪かったらしく、予想していたよりも苦しい。なかなか死ねない。
3度目に首を吊った後、どういう訳か私の中にほんの少し残っていた理性が働いたらしく、母に「死に方ばかり考えてしまう、また首を吊ってしまいそうだ、助けて欲しい」という意味の事を電話で告げると、母は仕事をほっぽって飛んで帰って来て、私はそれ以降母の監視下に置かれた。
翌朝、目を覚ますと再び頭痛がして、気付けばまた首の吊り方ばかり考えていた。暫く悶々としていたが、再びほんの僅かに残された理性を働かせて、主治医の先生に電話をした。
先生が母とも話し合った結果、私は危うく入院させられる事になるところだった。
が、「閉鎖は嫌だ」「じーさんばーさんばっかの所は嫌だ」「ベッドにカーテンの付いていない所は嫌だ」云々とごねると、何とか入院はまぬがれた。
私は殆ど動けない状態だったので、父が病院から薬を貰って来てくれて、その大量の薬を飲みつつ自宅療養、という形になった。
薬を飲み、久々に何気なく一服すると、何故か唐突に死ぬ気が失せて来た。
その後は、薬の力もあってか嘘のように精神状態を持ち直し、翌日にはケロッとして動物園OFFに出掛けていたくらいだ。
さて、結局彼氏とはどうなったのか?というと、結果的に別れて、以前から気になっていた人と付き合う事にした。
元彼は、激昂していたが(現在もあまり気持ちは落ち着いていないようだが)最後まで私の事を好きでいてくれたようだった。私は、胸が痛い。しかし、新しい彼氏と付き合える事になった嬉しさもあり、自分でも何だか辛いのやら嬉しいのやら、現在の心境を言葉で語る事が出来ない。
以前触れた地下計画であるが、これは事実上一時停止せざるをえなくなってしまった。
裏日記(HPの「diary」から飛べます)でも既に若干触れているが、富山に住んでいる異母姉妹の姉の同棲相手が暴力男で、毎日のように酷い暴力を受けており、このままでは殺されかねないという状況なのだ。
同棲相手は長距離トラックの運転手をしているが、姉には二人の子供がいるというのにろくに生活費や養育費も入れない、という状況らしい。
姉の身が危ないので、我が家に姉とその二人の子供が住まうのは無理だが何とかして市内に移住させてあげたい。また、姉は去年子宮ガンで子宮を摘出している上、アルコール依存症で心身共にボロボロの状態だ。精神的にも既にかなり辛いところまで来ているようだし、精神・身体両面でのケアをしてあげたい。
そんなこんなで、ここ数日間姉に電話をして事情を訊き、ネットで社会福祉関連の情報や精神科等の情報を漁り、法律相談や保健婦さんに電話を掛けて細かい相談に乗って貰い、その情報を伝えたり声を聴いておこうという思いから姉に電話やメールをしたりしていた。
我が家は自営業なので、両親共に朝から晩まで忙しいし、札幌に住んでいる同じく異母姉妹の姉も仕事が忙しい為、こういった具体的な行動を起こせる人間は私しか居ないのだ。
昨日、姉が何度も繰り返し言っていた言葉の中で印象的なものがあった。
「Yちゃん(姉の名前)、パパが死んでも泣かないと思うけどママが死んだら絶対泣く。Yちゃんは住んでるとこ離れてるけどcocoやママやMちゃん(札幌の姉)の事は凄く大切に思ってるんよ。cocoがママの事守ってあげるんだよ。YちゃんやMちゃんは住んでるとこ離れてるから、一緒に居て、ママの事守ってあげられるのは今cocoしか居ないんだよ。Yちゃんとママは血は繋がってないけど、Yちゃんママの事大好きなんよ。cocoと、ママと、Yちゃんと、Mちゃんで、4人で幸せになろうな」
何だか、涙ぐんでしまいそうになった。
さて、話は変わるが今日(この日記を書いているのは23日なので厳密には昨日なのだが)はバイトを終えた後、HP更新や滞っていたメールの返事を書き、そんな時折しも以前取り寄せを頼んでおいた『PiCNiC』(岩井俊二監督・Chara&浅野忠信主演の短編映画)のDVDが入荷したとの電話が入ったので、自転車を飛ばして早速買って来た。
目当てのDVDの他にも、入手困難なビョークの「幻のデビューアルバム」が有ったのでつい買ってしまったり、ウォークマンやPCに繋いで使っていたスピーカーが壊れていたのでついでに新しいものを買ってしまったり、予想外の出費もしてしまった。
『PiCNiC』はいい。何度見ても大好きだ。私は岩井俊二ファンなのだが、『PiCNiC』は「好きな岩井作品ベスト3」の中に確実に入っている。
しかも我が家は先日テレビを買い換えたばかりで、ようやくワイド平面テレビ(しかもリモコンで左右に回転させられる)になったので、「プチ映画館」チックな気分を味わえてひときわ岩井俊二の映像美が際立って見えて、尚更良い。
しかし、劇中でのCharaの役名が「ココ」なので、自分のHNと被っている為、たまに反射的にピクッとなってしまった。
再び話は変わるが、フォト日記を始めてみた。興味とお暇のある方は、HPの「diary」から飛んでみて下さい。
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