母の遺伝子
2002年8月17日母は絵が好きだ。
若い頃は絵の教室に通い、油絵なんかもよく描いていたようだ。
今は仕事が忙しいので流石に油絵は描いていないが、それでも毎日のように水彩画やラフスケッチ等をポストカード状の画用紙に描いたりしている。「新作」が出来る度に私に見せてくれる。
この小さなコレクションは既に膨大な枚数となり、本人はポストカードを作って売り出したいだの、自分の店や図書館の展示スペースを使って個展を開きたいだのと言っている。
私はよく言う。「文章力とは筋肉のようなもので、使わなければ衰える。使えば使うほどある程度までレベルを上げる事が出来る。だから毎日のように、何でもいいのでこまめに何か書き続ける事が必要なんだ」。
絵を描く能力というのも、同じではないだろうか。時間の合間を縫っては小品を描き続けて来た母の画力は、描き始めた頃と比較してみると格段にアップしている。
これならポストカードを作っても、一般の市販品と並べても何の違和感も無いだろう。
母には大好きな画家さんが居る。私達の住む街の近郊にアトリエを構える、風景を主に描く方だ。その方と少しばかり懇意になっているようで、先日自分の描いた水彩画の中から出来の良いものを選んで送ったところ、直筆の葉書が返送されて来たと言って喜んで見せてくれた。
私は現在新規HPスタートに向けての準備を進めている。
その中に、母の絵をメインにした、母専用のページを作ってあげようと持ち掛けたのだが、不特定多数の人に見て貰うなら自分の店で個展を開くか雑誌に投稿するだの、掲示板やメールの返事を書く時間が無いだの(母は全くPCを扱えないので私が代筆する事になるのだが)、結局「取り敢えずHPは要らない」という事になった。
母はそれなりに新しいもの好きではあるが、結局のところアナログ人間なのだ。私の写真加工も、どういった点が楽しいのかいまいち判らない様子だ。私がウェブ上で日記を書いていると言っても、「知らない人に自分の日記を見せるなんて…」などと言っていた。こういったものは知らない人だからこそ、恥ずかしさも薄れて気軽に書けるという感覚が理解出来ないのだろう(これを読んでいる人の中には、実生活で私を知っている人も含まれていると思うが)。
私は理工学部出の父の影響か、いつの間にやらデジタル人間になってしまった。しかし、本好きで、芸術好きで、音楽好きで映画好きな母の遺伝子は、確実に私の身体の随所にその痕跡を残している事だろう。
私の得意とする文章や写真、母の得意とする絵画。
そのうち何かの形でコラボレート出来れば良いなぁ、と考えている。
若い頃は絵の教室に通い、油絵なんかもよく描いていたようだ。
今は仕事が忙しいので流石に油絵は描いていないが、それでも毎日のように水彩画やラフスケッチ等をポストカード状の画用紙に描いたりしている。「新作」が出来る度に私に見せてくれる。
この小さなコレクションは既に膨大な枚数となり、本人はポストカードを作って売り出したいだの、自分の店や図書館の展示スペースを使って個展を開きたいだのと言っている。
私はよく言う。「文章力とは筋肉のようなもので、使わなければ衰える。使えば使うほどある程度までレベルを上げる事が出来る。だから毎日のように、何でもいいのでこまめに何か書き続ける事が必要なんだ」。
絵を描く能力というのも、同じではないだろうか。時間の合間を縫っては小品を描き続けて来た母の画力は、描き始めた頃と比較してみると格段にアップしている。
これならポストカードを作っても、一般の市販品と並べても何の違和感も無いだろう。
母には大好きな画家さんが居る。私達の住む街の近郊にアトリエを構える、風景を主に描く方だ。その方と少しばかり懇意になっているようで、先日自分の描いた水彩画の中から出来の良いものを選んで送ったところ、直筆の葉書が返送されて来たと言って喜んで見せてくれた。
私は現在新規HPスタートに向けての準備を進めている。
その中に、母の絵をメインにした、母専用のページを作ってあげようと持ち掛けたのだが、不特定多数の人に見て貰うなら自分の店で個展を開くか雑誌に投稿するだの、掲示板やメールの返事を書く時間が無いだの(母は全くPCを扱えないので私が代筆する事になるのだが)、結局「取り敢えずHPは要らない」という事になった。
母はそれなりに新しいもの好きではあるが、結局のところアナログ人間なのだ。私の写真加工も、どういった点が楽しいのかいまいち判らない様子だ。私がウェブ上で日記を書いていると言っても、「知らない人に自分の日記を見せるなんて…」などと言っていた。こういったものは知らない人だからこそ、恥ずかしさも薄れて気軽に書けるという感覚が理解出来ないのだろう(これを読んでいる人の中には、実生活で私を知っている人も含まれていると思うが)。
私は理工学部出の父の影響か、いつの間にやらデジタル人間になってしまった。しかし、本好きで、芸術好きで、音楽好きで映画好きな母の遺伝子は、確実に私の身体の随所にその痕跡を残している事だろう。
私の得意とする文章や写真、母の得意とする絵画。
そのうち何かの形でコラボレート出来れば良いなぁ、と考えている。
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