奴を殺せ
2002年8月6日自己嫌悪が深まる一方だ。
本日より、滞納していた分の日記執筆に本格的に着手した。
先日某氏に頂いた、「合法覚醒剤」の異名を取る某薬をスニッフして、とことん書き続けた。ちなみにスニッフとは、薬物を粉末状にして鼻から吸い、鼻腔の粘膜から吸収させるやり方で、その即効性が特徴だ。
書く。ひたすら書く。
おおよその規定文字数・3000文字をややオーバーしつつ、2日分まとめて書いた。
昨日は診察日だったのだが、薬の残量にも少し余裕があったし、活動意欲が湧かずサボってしまっていた。
今日こそは診察に行かないと、もう薬も無いし、抑鬱症状から来る軽度の自殺念慮が消えず精神的にも辛い。
病院に電話を入れる。予約の空きを確認して、診察可能な時間帯を訊く。
が、既に閉院30分前である。我が家から自転車を飛ばして病院まで約5分。しかし、これからシャワーを浴びたり歯を磨いたり服を着替えたりするのだ。化粧はやむを得ず省くとしても、どう考えたって30分以内に到着出来るとは考え難い。
仕方無く、明日の朝一で診て貰う事になった。
さて、そうとなったら早速彼氏とデートだ。
久しぶりだ。目指すは夜景とドンキホーテ。
新しく買った服を着よう。香水を変えてみよう。
嬉しさで胸は膨らむのだが、待ち合わせの時間が近付いて来ても文章を書くのが止まらない。
ようやく一段落着いたところで、シャワーを浴びたり歯を磨いたり、出掛ける準備をする。
出掛ける準備をしようと思っているのに、身体がテキパキと動かない。何もせずに数分間ぼーっとしたりしてしまう。
シャワーを浴びていても、一通り全身洗った筈なのに、いつの間にかまた身体を洗っていたりシャンプーを繰り返したりしていた。
…何だこれは。おかしいぞおかしいぞ。
浴室から出ると彼氏から電話が来た。気付けばもう約束の時間を2時間弱も過ぎている。
…もう、死にたい。
私という人間はどこまで駄目になれば気が済むんだ。
でも、更に最低な私は「これからでも会いたい」と言ってしまった。彼氏も怒っている様子だったが良いと言ってくれた。
化粧は適当に済ませ、髪も自然乾燥のまま極力時間を掛けないようにする。
結局夜景は見に行けなかったが、彼氏が可愛いスヌーピーの枕をくれたり、ドンキホーテをあちこち探索しつつ色々な物を買ってくれたり、やはり優しい人だなぁと思った。
…でも、何だか疲れてる?
それともやっぱり怒ってる?
口数、少ない。
このまま荷物と私を置いて、家に返そうとしてる?
今日はそれだけ?それだけ…。
そんな事を考えていると、家の前まで来て泣き出してしまった。
酷い事をしてしまった自分への苛立ち、怒らせてしまったままろくにじっくりと話も出来ずこのまま離れてしまう不安、久しぶりに会ったのにお互いこんなモヤモヤしたままでいる違和感、単純にもっと一緒に居たいという気持ち、連日から続く軽度の自殺念慮を伴った抑鬱的感情、それらがいっしょくたになって、その上に何だか判らないものまで混ざって、気付くとそれは涙となって溢れ出していた。
「まだ帰りたくない」と言ってしまった。
彼氏は私を彼の自宅へ入れてくれた。
仕事が少し溜まっていたみたいで、PCを立ち上げて手馴れた様子でそれを片付けていた。
私は傍で見ていた。
彼氏が仕事を一通り終えると、どういう経緯だったかは覚えていないが私が高校時代に作ったHPを見た。
恥ずかしさと懐かしさが入り混じって、ついつい見入ってしまった。
いつの間にか、私一人で勝手に見て勝手に盛り上がっていた。
「あのさぁ、cocoは今日何の為に此処に来たの?」
彼氏にそう言われてはっと我に返った。
…最悪だ最低だ私は死ぬべきだ。
すぐにPCは切って彼氏の傍に身を寄せる。
このまま私を殴り倒して、首を絞めて、窓から突き落としてくれたらいいのにと思った。
非のある私に彼氏自らの手で、ふさわしい罰を与えて欲しいと思った。
そうでもしてくれなければ、暫くやめていたリストカットが、帰ってすぐにでも再発しそうな気がしてならなかったのだ。
彼氏がやめて欲しいと言うので、嫌われたくない気持ちの方が強かったので、結局リストカットはしなかった。
何だか眠くなって来て、いつの間にか彼氏のベッドで眠ってしまった。明け方近くまで起きれなくて、また迷惑を掛けてしまった。
時間が有限であるという自明の理が、私の中のどこかで抜け落ちてしまっているのかも知れない。
もう2年間近く送って来た、無職、フリーター、引きこもり、入院、通院、授業時間の少ない予備校生活の日々。
それらに順応してしまった身体が、私の時間感覚を狂わせたのだろうか。いくらでも時間のある人間は私含めごく少数で、多くの人にとって時間は限りある大切なものだ。いつまでも自分の使いたいように時間を使っている訳にはいかない。ごく近い未来の私だってそうだ。
いつも、絶対に嫌われたくないのに嫌われるような事をしてしまっている気がする。
いつも、絶対に嫌われたくない人に限って私から遠ざかって行くように思う。
そして、一番嫌いな奴の喜ぶ事ばかりしてしまっていて、そいつとだけはどんなに距離を置こうと思っても、いっこうに私の傍を離れない。
時には殺意を覚える程、奴が嫌いなのに。
「奴」が誰かって?
私だよ。
本日より、滞納していた分の日記執筆に本格的に着手した。
先日某氏に頂いた、「合法覚醒剤」の異名を取る某薬をスニッフして、とことん書き続けた。ちなみにスニッフとは、薬物を粉末状にして鼻から吸い、鼻腔の粘膜から吸収させるやり方で、その即効性が特徴だ。
書く。ひたすら書く。
おおよその規定文字数・3000文字をややオーバーしつつ、2日分まとめて書いた。
昨日は診察日だったのだが、薬の残量にも少し余裕があったし、活動意欲が湧かずサボってしまっていた。
今日こそは診察に行かないと、もう薬も無いし、抑鬱症状から来る軽度の自殺念慮が消えず精神的にも辛い。
病院に電話を入れる。予約の空きを確認して、診察可能な時間帯を訊く。
が、既に閉院30分前である。我が家から自転車を飛ばして病院まで約5分。しかし、これからシャワーを浴びたり歯を磨いたり服を着替えたりするのだ。化粧はやむを得ず省くとしても、どう考えたって30分以内に到着出来るとは考え難い。
仕方無く、明日の朝一で診て貰う事になった。
さて、そうとなったら早速彼氏とデートだ。
久しぶりだ。目指すは夜景とドンキホーテ。
新しく買った服を着よう。香水を変えてみよう。
嬉しさで胸は膨らむのだが、待ち合わせの時間が近付いて来ても文章を書くのが止まらない。
ようやく一段落着いたところで、シャワーを浴びたり歯を磨いたり、出掛ける準備をする。
出掛ける準備をしようと思っているのに、身体がテキパキと動かない。何もせずに数分間ぼーっとしたりしてしまう。
シャワーを浴びていても、一通り全身洗った筈なのに、いつの間にかまた身体を洗っていたりシャンプーを繰り返したりしていた。
…何だこれは。おかしいぞおかしいぞ。
浴室から出ると彼氏から電話が来た。気付けばもう約束の時間を2時間弱も過ぎている。
…もう、死にたい。
私という人間はどこまで駄目になれば気が済むんだ。
でも、更に最低な私は「これからでも会いたい」と言ってしまった。彼氏も怒っている様子だったが良いと言ってくれた。
化粧は適当に済ませ、髪も自然乾燥のまま極力時間を掛けないようにする。
結局夜景は見に行けなかったが、彼氏が可愛いスヌーピーの枕をくれたり、ドンキホーテをあちこち探索しつつ色々な物を買ってくれたり、やはり優しい人だなぁと思った。
…でも、何だか疲れてる?
それともやっぱり怒ってる?
口数、少ない。
このまま荷物と私を置いて、家に返そうとしてる?
今日はそれだけ?それだけ…。
そんな事を考えていると、家の前まで来て泣き出してしまった。
酷い事をしてしまった自分への苛立ち、怒らせてしまったままろくにじっくりと話も出来ずこのまま離れてしまう不安、久しぶりに会ったのにお互いこんなモヤモヤしたままでいる違和感、単純にもっと一緒に居たいという気持ち、連日から続く軽度の自殺念慮を伴った抑鬱的感情、それらがいっしょくたになって、その上に何だか判らないものまで混ざって、気付くとそれは涙となって溢れ出していた。
「まだ帰りたくない」と言ってしまった。
彼氏は私を彼の自宅へ入れてくれた。
仕事が少し溜まっていたみたいで、PCを立ち上げて手馴れた様子でそれを片付けていた。
私は傍で見ていた。
彼氏が仕事を一通り終えると、どういう経緯だったかは覚えていないが私が高校時代に作ったHPを見た。
恥ずかしさと懐かしさが入り混じって、ついつい見入ってしまった。
いつの間にか、私一人で勝手に見て勝手に盛り上がっていた。
「あのさぁ、cocoは今日何の為に此処に来たの?」
彼氏にそう言われてはっと我に返った。
…最悪だ最低だ私は死ぬべきだ。
すぐにPCは切って彼氏の傍に身を寄せる。
このまま私を殴り倒して、首を絞めて、窓から突き落としてくれたらいいのにと思った。
非のある私に彼氏自らの手で、ふさわしい罰を与えて欲しいと思った。
そうでもしてくれなければ、暫くやめていたリストカットが、帰ってすぐにでも再発しそうな気がしてならなかったのだ。
彼氏がやめて欲しいと言うので、嫌われたくない気持ちの方が強かったので、結局リストカットはしなかった。
何だか眠くなって来て、いつの間にか彼氏のベッドで眠ってしまった。明け方近くまで起きれなくて、また迷惑を掛けてしまった。
時間が有限であるという自明の理が、私の中のどこかで抜け落ちてしまっているのかも知れない。
もう2年間近く送って来た、無職、フリーター、引きこもり、入院、通院、授業時間の少ない予備校生活の日々。
それらに順応してしまった身体が、私の時間感覚を狂わせたのだろうか。いくらでも時間のある人間は私含めごく少数で、多くの人にとって時間は限りある大切なものだ。いつまでも自分の使いたいように時間を使っている訳にはいかない。ごく近い未来の私だってそうだ。
いつも、絶対に嫌われたくないのに嫌われるような事をしてしまっている気がする。
いつも、絶対に嫌われたくない人に限って私から遠ざかって行くように思う。
そして、一番嫌いな奴の喜ぶ事ばかりしてしまっていて、そいつとだけはどんなに距離を置こうと思っても、いっこうに私の傍を離れない。
時には殺意を覚える程、奴が嫌いなのに。
「奴」が誰かって?
私だよ。
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