自殺未遂(イタイので読まない方が良いです)
2002年7月21日睡眠薬を失くしたので「繋ぎ」にと買って来た薬局のごく弱い睡眠薬と缶チューハイ、あれがまずかった。
「ウット」という睡眠薬だ。主成分はブロムワレリル尿素というもので、これは先日製造中止になってしまったサトウ製薬の「リスロンS」と同じ成分だ。
リスロンは処方薬に慣れている私にしてみれば「弱い」。でも安価だったので足りなくなった時等によく買っていた。
ウットを買ったのは初めてだった。値段がリスロンの倍もするので今迄はリスロンで充分だと思っていたのだ。
まず、帰ってネットに繋ぎつつ缶チューハイを開けて飲む。彼氏とメッセで話してから明日の予定について電話する。オークションの評価を入れたり、この日記や裏日記(昨日からHPマークから飛べるようにした)の書き込みをする。少しだけメールする。
おおよそのネット絡みの作業を終えると、早速酒でウット6錠を流し込む。
何が「通常大人1回1錠、1日1〜3回食後服用」だ。リスロン12錠入りを一気に飲んでも眠くも何ともならなかった事も有る私は、正直タカをくくっていた。
これがいけなかった。アルコールで効果が増強されたのか、はたまたブロムの他に含有されていた成分、「アリルイソプロピルアセチル尿素」や「塩酸ジフェンヒドラミン」が効いたのか、いつの間にか完全にラリっていたらしい。
彼氏と明日お祭りに行く予定だったので、すぐネットを切って、顔を洗ったり歯を磨いたりしながら効果を待とうと思っていた。俗に言う「寝待ち」である。
ところが意外に効果が早く出始めたらしく、記憶が断片的にしか無いのでうろ覚えだが暫くネット徘徊していたらしい。
一応PC台が有るのにPCを落とす。スピーカーも落とす。PC台の上に有った缶チューハイの残りをこぼす。直そうと思って立ち上がると、こける。
物音で母が目覚めたらしくドアを開けて声を掛けて来た。
「大丈夫だよー」と言っておいた。実際自分では自覚症状が少ないものなのだ。
その際母と少し話した所為か、昨日迄よく傍に居たKが近くに居るようなつもりになって、誰も居ない部屋でKに話し掛けては、「そうだ、帰って来たんだった」と我に返るような事が何度も有った。
傍らから見ればただの「危ない人」である。
それから先は鮮明には覚えていないが、多分面倒臭くてそのままベッドに入ったのだと思う。起きると動かした覚えの無い物が移動していたり、有った筈の物がどこかへ消えていたりしたが。
目覚ましも掛け忘れたらしい。1週間弱の睡眠不足と疲労が祟ってかはたまたウットの力か、15時間弱も寝てしまった。
彼氏からの電話で目が覚めた。気付くと彼氏と約束していた時間を2時間位過ぎている。
死にたい気分だった。気分どころじゃなくて、実際に死のうという思いがふつふつと湧き上がって来た。
私は駄目な人間だ。どうせ誰からも嫌われて終わりだ。きっとまともな人間関係も続かないし、まともな職にも就けそうも無い。人に迷惑を掛けてばかりいる。生きているだけで罪に値する。それにこんなに人がウッジャウジャ居る世界の中で、私一人位居なくなっても世の中何か変わる訳でも無い。
Wordで遺書を書いて、PCを開きっぱなしにしてすぐ見えるようにしておいた。PCに疎い親が誤って消してしまわぬよう、判り易くデスクトップに保存しておいた。
「私は生きるに値しないので死にますそれだけです。死体の使える部分は全て臓器提供に回して下さい無理なら大根畑に埋めて下さいそして私は肥料となり輪廻転生して次に生まれゆく誰かの一部となります。少ない遺産は全て母にあげます。私と関わりのあった全ての人達へ。今までご迷惑お掛けしましたそしてありがとうそしてさようなら」
遺書の内容は大体こんなものだったと思う。
彼氏にも「わたしのあたまはどうかしてるんだ殺してっていうか消えるわ今までありがとうさようなら」とメールを送った。
彼氏に嫌な思いをさせぬようペアリングや貰ったペンダントを外し、自分で買ったお気に入りの指輪と、「coco」とネームの入ったペンダントだけを付ける。最後の自己主張だ。服も上下共大好きなマジェスティックレゴンのものに着替える。出来る事ならシャワーを浴びて身体を綺麗にしてから死にたいと思ったが、そんな気力は無かったので歯だけは磨いておいた。
階下に親が居たので涙でボロボロの顔を見られぬように髪で顔を隠して目を合わせないようにした。
私が着替えていたので母が「どっか行くの?」と聞いてきたので「うん」と答えた。
そうだ。遠い所へ行くのだから嘘は言っていない。
決行の方法は決まっていた。自室の窓から飛び降りるのだ。薬も手首も未遂率が高い。首吊りが最適だが紐を掛ける場所が見当たらなかったし丁度良い紐が無い。2階からでも打ち所が悪ければ死ねる可能性は充分有る。
気分を落ち着けようと思って抗鬱剤と抗不安剤を飲んで煙草を吸った。これから死のうとしている人間が抗鬱剤や抗不安剤を飲むというのも考えてみればおかしな話ではあるが。要するに少し恐かったのだ。恐怖を拭い去るために落ち着こうと思った。
窓を開け、下を見る。そんなに恐くない。いけそうだ。でも飼っている猫が近くに座ってこちらを見ている。気持ち悪いものを見せるのは可愛そうだ。
「ヴィヴィ(猫の名前)、遠くで遊んどいで」「お家入りな」等と何度も声を掛けるが、なかなか動かない。
そうこうしているうちに彼氏から電話が来た。何度も着信音が鳴っていたのには気付いていたけどそれまで取らないでいたのだが、最後に「今までありがとう」と言おうと思い通話ボタンを押した。
今、家のすぐ近く迄来ているという。後味の悪いものを見せる事になるので近寄らないほうが良いと言った。彼も大体私が何をしようとしているのか判ったらしく、家の前迄来て「階段から降りておいで」と言う。
彼氏の顔を見たら何だか筆舌に尽くしがたい感情が押し寄せて来て、朦朧とした頭で「取り敢えず死ぬのは後にしよう」と思った。
階段から降りて外に出ると、彼氏が抱き締めて優しい言葉を掛けてくれた。涙が止まらなかった。
遺書も彼氏が消してくれた。何度も何度も、優しい言葉をくれた。少し元気が戻った。
徐々に死ぬ気が薄れて来て、元気になろうと思い大好きな中村一義の「ここにいる」と「ジュビリー」と「永遠なるもの」を掛けた。
うん。「まだ大きな無限大がみんなを待ってる」のかもなぁ。「君ん中に溢れ出す決して消えない場所」や「決して消えないサイン」があるのかもなぁ。
そんな事を考えているうちに「まだ生きてみよう」と考え始め元気になった。
彼氏が「軽くドライブに行こう」と言うので河川敷に連れて行って貰った。
私は河のすぐ近く迄走って行って、「見てなよ、見てなよ!」と言ってずっと前の彼氏から貰ったペアリングを河に投げた。
どうせ処分しようと思っていたものだ。今日が丁度良い機会だ。過去との決別の儀式だ。すっきりした。
明日もお祭りはやっているので、明日改めて行こうという事になった。
さようなら。
世界、じゃなくて私の過去。
よろしくね。
これから起こる何かと、出会う人達。
そしてこれからもこんな私を見守ってくれる人達。
「ウット」という睡眠薬だ。主成分はブロムワレリル尿素というもので、これは先日製造中止になってしまったサトウ製薬の「リスロンS」と同じ成分だ。
リスロンは処方薬に慣れている私にしてみれば「弱い」。でも安価だったので足りなくなった時等によく買っていた。
ウットを買ったのは初めてだった。値段がリスロンの倍もするので今迄はリスロンで充分だと思っていたのだ。
まず、帰ってネットに繋ぎつつ缶チューハイを開けて飲む。彼氏とメッセで話してから明日の予定について電話する。オークションの評価を入れたり、この日記や裏日記(昨日からHPマークから飛べるようにした)の書き込みをする。少しだけメールする。
おおよそのネット絡みの作業を終えると、早速酒でウット6錠を流し込む。
何が「通常大人1回1錠、1日1〜3回食後服用」だ。リスロン12錠入りを一気に飲んでも眠くも何ともならなかった事も有る私は、正直タカをくくっていた。
これがいけなかった。アルコールで効果が増強されたのか、はたまたブロムの他に含有されていた成分、「アリルイソプロピルアセチル尿素」や「塩酸ジフェンヒドラミン」が効いたのか、いつの間にか完全にラリっていたらしい。
彼氏と明日お祭りに行く予定だったので、すぐネットを切って、顔を洗ったり歯を磨いたりしながら効果を待とうと思っていた。俗に言う「寝待ち」である。
ところが意外に効果が早く出始めたらしく、記憶が断片的にしか無いのでうろ覚えだが暫くネット徘徊していたらしい。
一応PC台が有るのにPCを落とす。スピーカーも落とす。PC台の上に有った缶チューハイの残りをこぼす。直そうと思って立ち上がると、こける。
物音で母が目覚めたらしくドアを開けて声を掛けて来た。
「大丈夫だよー」と言っておいた。実際自分では自覚症状が少ないものなのだ。
その際母と少し話した所為か、昨日迄よく傍に居たKが近くに居るようなつもりになって、誰も居ない部屋でKに話し掛けては、「そうだ、帰って来たんだった」と我に返るような事が何度も有った。
傍らから見ればただの「危ない人」である。
それから先は鮮明には覚えていないが、多分面倒臭くてそのままベッドに入ったのだと思う。起きると動かした覚えの無い物が移動していたり、有った筈の物がどこかへ消えていたりしたが。
目覚ましも掛け忘れたらしい。1週間弱の睡眠不足と疲労が祟ってかはたまたウットの力か、15時間弱も寝てしまった。
彼氏からの電話で目が覚めた。気付くと彼氏と約束していた時間を2時間位過ぎている。
死にたい気分だった。気分どころじゃなくて、実際に死のうという思いがふつふつと湧き上がって来た。
私は駄目な人間だ。どうせ誰からも嫌われて終わりだ。きっとまともな人間関係も続かないし、まともな職にも就けそうも無い。人に迷惑を掛けてばかりいる。生きているだけで罪に値する。それにこんなに人がウッジャウジャ居る世界の中で、私一人位居なくなっても世の中何か変わる訳でも無い。
Wordで遺書を書いて、PCを開きっぱなしにしてすぐ見えるようにしておいた。PCに疎い親が誤って消してしまわぬよう、判り易くデスクトップに保存しておいた。
「私は生きるに値しないので死にますそれだけです。死体の使える部分は全て臓器提供に回して下さい無理なら大根畑に埋めて下さいそして私は肥料となり輪廻転生して次に生まれゆく誰かの一部となります。少ない遺産は全て母にあげます。私と関わりのあった全ての人達へ。今までご迷惑お掛けしましたそしてありがとうそしてさようなら」
遺書の内容は大体こんなものだったと思う。
彼氏にも「わたしのあたまはどうかしてるんだ殺してっていうか消えるわ今までありがとうさようなら」とメールを送った。
彼氏に嫌な思いをさせぬようペアリングや貰ったペンダントを外し、自分で買ったお気に入りの指輪と、「coco」とネームの入ったペンダントだけを付ける。最後の自己主張だ。服も上下共大好きなマジェスティックレゴンのものに着替える。出来る事ならシャワーを浴びて身体を綺麗にしてから死にたいと思ったが、そんな気力は無かったので歯だけは磨いておいた。
階下に親が居たので涙でボロボロの顔を見られぬように髪で顔を隠して目を合わせないようにした。
私が着替えていたので母が「どっか行くの?」と聞いてきたので「うん」と答えた。
そうだ。遠い所へ行くのだから嘘は言っていない。
決行の方法は決まっていた。自室の窓から飛び降りるのだ。薬も手首も未遂率が高い。首吊りが最適だが紐を掛ける場所が見当たらなかったし丁度良い紐が無い。2階からでも打ち所が悪ければ死ねる可能性は充分有る。
気分を落ち着けようと思って抗鬱剤と抗不安剤を飲んで煙草を吸った。これから死のうとしている人間が抗鬱剤や抗不安剤を飲むというのも考えてみればおかしな話ではあるが。要するに少し恐かったのだ。恐怖を拭い去るために落ち着こうと思った。
窓を開け、下を見る。そんなに恐くない。いけそうだ。でも飼っている猫が近くに座ってこちらを見ている。気持ち悪いものを見せるのは可愛そうだ。
「ヴィヴィ(猫の名前)、遠くで遊んどいで」「お家入りな」等と何度も声を掛けるが、なかなか動かない。
そうこうしているうちに彼氏から電話が来た。何度も着信音が鳴っていたのには気付いていたけどそれまで取らないでいたのだが、最後に「今までありがとう」と言おうと思い通話ボタンを押した。
今、家のすぐ近く迄来ているという。後味の悪いものを見せる事になるので近寄らないほうが良いと言った。彼も大体私が何をしようとしているのか判ったらしく、家の前迄来て「階段から降りておいで」と言う。
彼氏の顔を見たら何だか筆舌に尽くしがたい感情が押し寄せて来て、朦朧とした頭で「取り敢えず死ぬのは後にしよう」と思った。
階段から降りて外に出ると、彼氏が抱き締めて優しい言葉を掛けてくれた。涙が止まらなかった。
遺書も彼氏が消してくれた。何度も何度も、優しい言葉をくれた。少し元気が戻った。
徐々に死ぬ気が薄れて来て、元気になろうと思い大好きな中村一義の「ここにいる」と「ジュビリー」と「永遠なるもの」を掛けた。
うん。「まだ大きな無限大がみんなを待ってる」のかもなぁ。「君ん中に溢れ出す決して消えない場所」や「決して消えないサイン」があるのかもなぁ。
そんな事を考えているうちに「まだ生きてみよう」と考え始め元気になった。
彼氏が「軽くドライブに行こう」と言うので河川敷に連れて行って貰った。
私は河のすぐ近く迄走って行って、「見てなよ、見てなよ!」と言ってずっと前の彼氏から貰ったペアリングを河に投げた。
どうせ処分しようと思っていたものだ。今日が丁度良い機会だ。過去との決別の儀式だ。すっきりした。
明日もお祭りはやっているので、明日改めて行こうという事になった。
さようなら。
世界、じゃなくて私の過去。
よろしくね。
これから起こる何かと、出会う人達。
そしてこれからもこんな私を見守ってくれる人達。
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