症例A

2002年7月7日
いろいろといきさつはあるのだが、とにかく今日から日記をつける事になった。
サーバーに置く訳だから誰かしら読む人がいると思うのでまずは私の人となりについて述べておこう。
精神科に長いこと通っている。現在は抗鬱剤と抗不安剤と睡眠薬を処方されている。閉鎖病棟に一度入院していた事もある。
もともと睡眠リズムがうまくコントロールできないのを理由に母親に精神科に連れていかれたのがきっかけで、まず睡眠薬を処方された。
それ以来癖になって今では睡眠薬中毒になってしまった。
ここ1ヶ月ほど引きこもっていた。全く外に出なかった。
引きこもっているうちに家に誰かが入ってきたり幽霊の類がいるような気がしたり、そういう筆舌に尽くしがたいほど激しい恐怖感に襲われるようになった。それが1日に何度も来るのである。
耐えかねて久しぶりに診察に行った。薬を出して貰ったらそれまでの恐怖感が嘘のように消え、対人恐怖も大幅にやわらいだ。
引きこもっていた時はネット上でもウェブ廻りをするだけで誰ともコミュニケーションを取っていなかったのだが、調子がよくなってくると誰かと繋がりたいという欲求がふつふつと湧き出してきた。
久々にメールやチャットを再開した。
チャットで会った人と実際に会って、付き合い始めた。久しぶりに「この人だ」と思える人に出会えたと思った。

日記なので今日のことを少し書こう。
今日はオフ会に行ってきた。といっても私を含めても3人しかいなかったし、そのうちの一人とは以前にもオフで会った事があったのでオフ会というよりただの飲み会に近い。
その後3人でカラオケに行った。
歌っているうちになんだかバンドのボーカルをやりたくなってきた。作詞作曲は得意だし私はなんだかんだいって自己表現欲求が強いのだ。
帰ってから洗濯物を干してネットに繋いで、MSNメッセンジャーで彼氏と話した。でも結局その後電話でも話した。
それから少しして知らない番号から電話が掛かってきた。
無性に寂しくなった時、2chに電話番号を晒したのでそれを見て掛けてきてくれた人だった。

もう夜が明ける。ポカリスウェットで睡眠薬を飲んで煙草を吸う。
眠れない訳ではない。睡眠薬が癖になっているので要するに寝る前に軽くラリるのが目的なのだ。もう随分長いこと医者に「眠れない」と嘘をついてかなりの量の睡眠薬を出してもらっている。

鬱がひどい時は頻繁に自殺念慮が出たが今は自堕落な私にも何かがあるのかもしれないと思うことにしてとりあえず生きている。
それは決して、一般に「生きる意味」なんて陳腐な言葉で表現されるようなものではないとわかってはいるのだが。

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